2022.08.04
花火の掛け声「たまや」「かぎや」の由来
こんにちは、「伝承の家」福島屋です。
皆さん、打ち上げ花火が上がると「た~まや~」「か~ぎや~」と掛け声が上がるのを聞いたことはありませんか?
日本で初めて花火を鑑賞したのは徳川家康と言われています。
種子島の鉄砲に使われていた火薬が花火へと発展しましたが、花火は火事の原因になることから町中で使用は禁止されていました。
それが、水例祭「両国川開き」の時だけは花火の打ち上げが許されていました。
この時、花火を打ち上げたのは花火市場をほぼ独占していた鍵屋でした。
しかしその後、玉屋が両国で開業すると、両国橋を挟んで上流を玉屋が、下流を鍵屋が受け持つようになりました。
この「玉屋」と「鍵屋」は江戸時代に名をはせた花火師がいた屋号のことで、玉屋と鍵屋は人気を2分するほどとても人気がありました。
玉屋と鍵屋の花火は交互に打ち上がるのですが、花火を見ている観客から「より美しい、素晴らしい」と思った方の花火を賞賛する意味を込めて、屋号を呼ぶ声が上がるようになったのが由来ということです。