2021.08.02
縁起物
こんにちは。
〔伝承の家〕設計の黒岩です。
私は仕事がら暦や縁起を気にすることが多く、地鎮祭日や上棟日など
暦を見ながら日程を決めています。(大安・友引・上棟吉日など)
そこで今回は『縁起(物)』についてご紹介いたします。
「縁起」とはもともと仏教で、 「因縁によってあらゆるものが生ずる(起きる)こと。」という意味の言葉です。
仏教では、全ての現象、物事がそれ単体で成り立つものではなく、無数の縁によって生じているといった意味で、ありのままを表している言葉です。
その言葉がいつからか「縁起が良い」や「縁起が悪い」といったそれ自体が意味のあることとして定着して現在にいたります。
日本の縁起物には歴史があり、古くから運気が上がる物として扱われている物がたくさんあります。
縁起物には五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全などのご利益があるとして、
贈り物として渡すことで、日頃の感謝を込めることができるのです。
他にも、祭礼や社寺の参詣者に授与・販売する物など、日本には多くの歴史を重ねてきた縁起物がたくさんあります。
だるまは達磨大師という人がモデルになっており、江戸時代には縁起物として浸透していたとされています。
達磨大師は自分の精神を磨き、人格を高めることを広めていたことから、縁起物として「だるま」が出来たようです。
特に黒いだるまは、商売繁盛や金運を上げる効果が期待できるとされています。
相手が商売を大切にしている方であれば、贈り物として渡せば喜んでもらうことができます。