萩の夏障子
2020年7月31日
カテゴリー: 伝承コラム
こんにちは、福島屋 ハウスアドバイザーの木島です。
長梅雨なのか、ここ最近はずっと天気もどんよりとしていますね。
湿気も多く、ジメジメとしたこの時期は何となく気分も落ち込みがちです。
そんな毎日ではございますが、福島屋ではひとつ大きな変化が。
実は、モデルハウス「雅」にある和室の障子を、夏障子に入れ替えました。
衣類の衣替えと同じく、6月頃に取り替えること多いようですが「雅」もやっと衣替え。
夏障子は「簾戸(すど)」とも呼ばれ、簾(すだれ)をはめ込んだ建具の総称です。
簾の素材には、萩・葦などの自然素材が使われるのですが、今回は萩(はぎ)を使った夏障子。
建具職人さんが、その場で建具を削り調整してくれます。
シュッシュッと滑らかな音を立てて調整する姿、かっこいいですよね。
昔はこうやって職人さんとのつながりが自然に行われていたんだろうなぁと思うと、なんだか不思議な気持ちになります。
夏の強い日差しを遮ることで室内を涼しくし、簾の隙間からはゆるやかな風が抜ける。
見た目にも清涼感があって、「日本の夏」の風情を感じさせてくれます。
これまでと、こんなに違うんです。
日本の住まいや建具、伝統って面白いですね。
是非皆様にも夏の衣替えをした展示場を、ご覧いただければと思います。

木島 拓也(ハウスアドバイザー)
埼玉県大里郡寄居町出身。
ハウスメーカーにて約9年、住宅営業に従事。
地元に戻った現在は福島屋のハウスアドバイザーのほか、まちづくり事業にも参加。
家族とやんちゃな猫3匹と暮らしています。 外出自粛期間により休日はNETFLIX三昧。