縁側のおはなし
2018年9月13日
カテゴリー: 伝承コラム
こんにちは、[伝承の家]の福島屋です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、前回の大黒柱、前々回の柿渋に引き続き、
今回は”縁側”についてお話ししたいと思います。
縁側といえば、古き良き日本家屋をイメージされるかと思います。
実は、縁側について遡ると平安時代の寝殿造りに辿り着きます。
貴族たちの住む家にあった『ひさしの間』というものが
起源だと言われているようです。
そんな古くから形が残っている縁側ですが、
現代では少なくなりつつあります。
理由としては住宅の西洋化や、
もともと国土の小さい日本では、
縁側を作るよりも部屋自体を広くする方がいい、
と考える人が多いことが挙げられるかと思います。
元々縁側は、季節の情緒を感じられるだけでなく、
ご近所さんとのコミュニケーションの場としても使われていたようです。
現代の日本では、人間関係が希薄化しているとも言われていますが
”縁側”の減少がそれを物語っているのかもしれませんね。
さて、今回どうして”縁側”について取り上げたのかといいますと
実は、伝承の家の『雅』には縁側があります。
縁側でお喋り…だけではなく、
お茶…スイカ…お月見…夕涼み…読書…お昼寝…
何をしていても風情がありますよね。
縁側の魅力を、少しでも感じていただけたらと思います。
それでは、また。