畳の縁

こんにちは、[伝承の家]の福島屋です。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

本日はまた、少し雑学的なお話をしていきたいと思います。

皆様は畳の「縁(へり)」を意識したことはございますか?

 

まず畳の縁とは下の黄色く囲った畳のフチの部分のことですが、

その縁の柄と色には種類があるんだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平安時代から江戸時代にかけては、身分によって使い分けがされていました。

ひとつずつご紹介していきます。

 

1.繧繝縁(うんげんべり)

見た目は色鮮やかでカラフルな縁です。

最も格が高く、主に天皇や上皇が座る畳に用いられました。

他にも、神仏像やお雛様にも用いられています。

 

2.高麗縁(こうらいべり)

見た目は白地の綾に雲型や菊の花の紋が黒く織り出された柄です。

こちらは大紋と小紋があり、

親王や大臣は大紋、公卿は小紋を使用していました。

ちなみに小紋の方が製作が難しいそうです。

現在では、神社仏閣の座敷や床の間などで大紋の高麗縁を見ることができます。

 

他にも紫縁(むらさきべり)は僧侶や学者、

黄縁(きいべり)は侍、

一般庶民は縁を付けることが許されていなかったそうです。

 

さらに、「縁を踏む」という行為がマナー違反なことはご存知でしたか?

畳を傷めないため、という理由以外にもこんなものがありました。

 

床下に敵が忍び込んでいる…なんてことがあった時代には

畳の隙間から刀や槍が飛び出してくることもあったようで、

自分の身を守るために踏まないようにしていたのです。

 

また、武家や商家の心得として教育されていたということも理由に挙げられます。

縁に家紋を入れることもあり、その家紋を踏むということは大変失礼なこととされました。

 

あまり注目されることのない「縁」ですが、調べてみると意外と面白いですね。

では、今回はこの辺で。