無垢材は傷つきやすい?
2018年12月27日
カテゴリー: 伝承コラム
こんにちは、[伝承の家]ハウスアドバイザーの木島です。
来年5月に元号が改元されるのを受け、「平成最後の」という言葉を聞くことが多くなってきましたね。
この時期は「平成最後の年末」といったところでしょうか。
これから「平成最後の大晦日」、「平成最後の紅白歌合戦」、「平成最後の正月」が控えているわけですが……なぜか「平成最後の」と頭につくだけで、何気ない言葉がなんだか小説や映画の副題のような響きになる気がしませんか。
個人的には「平成最後のクリスマス」という言葉の響きが、ちょっとドラマチックで気に入りました。
さて、そんな平成最後シリーズですが、これから「平成最後の大掃除」をされる方も多いかと思います。
大掃除の際には普段より細かに家の中を見ることになるので、床掃除などしていると、
「あれ?こんなところに傷が……」
「今までなかった凹みが……」
など、フローリングの傷や凹みを見つけてしまって、床と同じように気持ちも凹んでしまうことがあるかもしれません。
そんな経験があるからでしょうか。福島屋にお越しいただくお客様の中にも、
「無垢材は雰囲気や肌ざわりは良いけど、傷がつきやすいのがちょっと」
というお話をちらほら耳にいたします。
確かに無垢材は複合フローリングに比べ柔らかいものが多いので、傷や凹みが付きやすいのは確かです。
ですが、物を落としたり引きずったりすれば、傷がつくのは無垢材も複合フローリングも同じ。
硬くて傷が付きにくい複合フローリングでも、高いところから物を落としたりすれば無傷では済まされません。
木目調のシートや薄くスライスした木材を基材に貼っているものでは、表面がめくれ基材が見えてしまうこともあります。
ちなみに上の写真は私の実家の複合フローリングの床です。
掃除の際に椅子を落としてしまい傷がついてしまいました。ショック……。
この後、補修用クレヨンを塗って色味を周りに合わせ、傷を目立たなくさせました。
こちらは無垢材の傷のつき方。
木材そのものでできているので、傷や凹みもそれほど目立ちません。
むしろ、その傷でさえも長い年月を経て味になっていくと言われています。
・傷や凹みはつきにくいが、傷ついた際には目立ってしまう可能性がある複合フローリング。
・傷や凹みはつきやすいが、傷ついても目立ちにくく、いずれ味に経年変化する無垢材の床。
どちらが正しいということはないので、お客様の生活スタイルや考え方に合ったものを選ぶのが良いかと思います。
福島屋では自然素材重視のコンセプトから無垢材の床を推奨しておりますが、傷以外にも無垢材を使うことのメリットがあります。そしてもちろん注意点も。
展示場にお越しいただいた際には、そういったお話もできればと思っていますので、是非、お気軽にご来場いただければと思います。
一緒に「平成最後の家づくり」はじめませんか?
それでは、失礼いたします。