毎週土曜日は…(No.5)
2019年4月13日
カテゴリー: 伝承コラム
皆様、こんにちは。
「伝承の家」の福島屋です。
皆様は「秩父神社」に行かれたことはございますか?
今回は秩父神社に縁のある『オモイカネ』という神様についてのお話です。
現代でも語り継がれるものに、
太陽神であるアマテラスが天岩戸に閉じこもり、世界が闇に包まれた…。
という有名なお話があります。
この時、活躍したのがオモイカネなのです。
アマテラスがこもってしまったことで、
どうしたものかと八百万の神々は集会を開きます。
そこで、解決の責任者として抜擢されたのが、
知恵の神であるオモイカネだったのです。
そして、オモイカネは「祭り」を催すことを思いつきます。
皆でワイワイと楽しそうにしていることを
不審に思ったアマテラスは、理由を尋ねます。
踊りを踊っていたアメノウズメは、
「アマテラス様より尊い神がおいでになったのです。」と答え、
さらに不審に思ったアマテラスは外を覗きました。
アマテラスが鏡に映った女神の姿を見ようと身を乗り出したところを
怪力の神であるアメノタヂカラオが引っ張り出し、
祭祀の神であるアメノフトダマは、アマテラスが再び閉じこもることがないよう、
縄を使い入り口を封鎖しました。
無事作戦成功となり、世界に光が戻ってきましたが、
この作戦を構成し的確な指示を出したのがオモイカネなのです。
さすが知恵の神です。
では秩父神社と何の関係があるのかと言いますと、
オモイカネの子孫が創建し、
その後オモイカネを祭神として祀っているのが「秩父神社」なのです。
せっかくそう遠くないところにある神社なので、
私も今度行ってみようかと思います!
それでは、本日はこの辺で。