柿渋のおはなし
2018年9月6日
カテゴリー: 伝承コラム
こんにちは、[伝承の家]の福島屋です。
9月ですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は”柿渋”についてのお話をしたいと思います。
皆さんは”カキシブ”という単語を耳にしたことがありますでしょうか。
柿渋とは、熟していない青い柿をすり潰した後、搾汁し、発酵、熟成させたものです。
実はこの”柿渋”、古くは平安時代より日本人の生活に活用されており、
衣服の染色、傷の消毒、防水、紙の強度増し、健康飲料としてなど
様々な活用法で今日まで人々の生活を助けてきました。
そして[伝承の家]では、その柿渋を塗料として木材に使用しています。
近年、柿渋は防虫・防腐効果があるためシックハウス症候群の予防として再評価されつつあります。
また古色仕上げとしても使用されており、塗布することでヴィンテージ感を出すこともできるのです。
まさに、趣ある日本家屋には欠かせない存在ですね。
是非、皆様にもこの質感や雰囲気を体感して頂けたらと思います。
展示場完成まで、もうしばらくお待ちくださいませ。