日照条件と緑

こんにちは。
〔伝承の家〕設計の黒岩です。
緑(植栽)の提案としまして、日照(敷地)条件から考える
樹木選定のご紹介です。

■北の庭:敷地建物により大きな日陰が出来る日照が少ない庭。
 建物の北側は、年間を通して全く日が当たらない場合も考えられます。
このような場所では、植えた後の生長が望めないため、当初から完成形に近い樹形を
したものを入れて庭を仕上げるのが良いでしょう。
(※日照条件が悪くても天空が空いていれば樹木の生長は望めます)
 ☆代表的な樹木:ゲッケイジュ、カクレミノ

■南の庭:日照条件に最も恵まれた環境。
 春から秋まで、花や実、紅葉など様々な姿を愉しむ、変化を取り込んだ配植がポイントです。
ほとんどの樹種が植栽可能。
 ★意外な落とし穴:日当たりの良い南側の庭でも、樹木自体の南側と北側では日照量が異なり、
枝、葉の生長に大きな差が出て、樹形が不自然になる場合があります。樹木を南側に配置しただけで
安心するのではなく、樹木全体に光が当たるように配置する必要があります。

■東の庭:柔らかい朝日と午前中の日差しにより、ほどよい明るさと暖かさが得られる。
 落葉樹にはエゴノキのように午前に日が当たれば、午後は日が当たらなくても丈夫に生長する
樹種が少なくない。高木を明るい葉色の落葉樹にして、低木や中木を常緑にすると、冬の日当たりを
確保しながら1年中緑を楽しめる庭となります。
 ☆代表的な樹木:エゴノキ、ヒメシャラ

■西の庭:南側と比べて日差しが強すぎる場合が多い庭。
 海外から導入された落葉樹は、西日を受けて葉枯れや色つきが悪くなる場合が少なくない。
常緑広葉樹は西日に強く、一部の陰樹を除いてほとんどが植栽可能。特にシマトネリコなど
暖かい地域に自生するものが良いでしょう。またサルスベリなどの落葉樹を用いて、緑陰空間をつくり、
夏の日差しを抑えながら、冬は適度に日差しが差し込む快適な庭になります。
 ☆代表的な樹木:クヌギ、コナラ、サクラ類