日本の伝統色【黒橡色】

こんにちは。
〔伝承の家〕設計の黒岩です。
日本の伝統色【黒橡色】(くろつるばみいろ)
貴族階級の色に転じた特別な黒色
 青みのある黒がかった灰色。橡(つるばみ)はクヌギの古名で、
実のドングリは古くから染色に用いられてきました。ドングリの煎汁と
組み合わせる媒染によって異なる色を染めることができます。
媒染なしでは亜麻色に近く、鉄媒染では『黒橡色』、灰汁を使うと黄みの白茶で『黄橡』
となります。奈良時代に橡といえば、黒橡色をさしたようです。古来、黒は身分の低い者が
着用する色でしたが、『延喜式』に茜を加えた橡染が記載されると貴族階級の色となって、
一条天皇の寛弘(1004年~)以降は、四位以上の袍の色に昇格しました。
黒橡色は貴人の喪服、僧衣に用いられる色として、一般の黒とは一線を画す色となったのです。