日本の伝統色【草色】

こんんちは。
〔伝承の家〕設計の黒岩です。
“日本の伝統色シリーズ”【草色】(くさいろ)
近代以降に使われだした
素朴な名前の黄緑

くすんだ黄緑。王朝人は植物をつぶさに観察する瑞々しい感性を持っていて、
草花から名づけられた優美な伝統色名が数多く残っています。
そのため単調な「草色」の色名が多用されたのは王朝文化人の時代ではなく、
近代だと考えられています。春の芽吹いたばかりの若葉、秋の紅葉、冬の枯草とも
異なる濃い黄緑は、緑が深まった夏の草色をさしています。
類い稀なセンスを持つ王朝人には敬遠されたかもしれませんが、自然物の名前を
そのまま色名にする方法は、さまざまな言語に共通しています。この草色も英名は
「グラスグリーン」(grass greem)。ストレートな色名には誰もが同じ色調を
思い浮かべられるよさがあります。