日本の伝統色【紫】

こんにちは。

〔伝承の家〕設計の黒岩です。

“日本の伝統色シリーズ”【紫】(むらさき)

王朝人に寵愛された古来の格式高い色

赤と青の中間の色。また、ムラサキ科の多年草の紫草の根で染めた

紫根染の色。『万葉集』にも詠まれ、紅や藍と同じくらい古くから

愛されてきました。紫は伝統色のなかでも格別で、聖徳太子が603年に

冠位十二階を制定して以来、つねに最上位を象徴する色でした。

平安時代には高貴さに加えて、気品、優美さ、なまめかしさ、めでたさ、おかし、

もののあわれと、王朝人の美意識のすべてを内包した色となります。

また『古今和歌集』に収められた人の世の縁を紫草になぞらえた歌によって、

運命的な愛を表す縁(ゆかり)の色ともなり、「紫の物語」と称される『源氏物語』に

結実していきます。