日本の伝統色【紅】

こんにちは。

〔伝承の家〕設計の黒岩です。

“日本の伝統色”シリーズ。

【紅】(くれない・べに)

一般の女性は着られなった憧れの色

大量の紅花で何度も染め重ねた鮮やかな赤色。

紅差指(薬指の別名)の呼び名もある、女性と縁が深い色です。

「片紅一両は金一両」といわれた江戸時代には蘇芳や茜などで染めた似紅(にせべに)や

紛紅(まがいべに)が横行。紅花で染めた本紅(真紅、深紅)は一般に着用出来ない禁色で、

平安時代から近世まで女性の憧れでした。

また紅花は「末摘花」ともいわれます。

万葉集にも紅花(末摘花)を使った歌があります。

 

「外のみに見つつ恋せむ紅の末摘花の色に出でずとも」(『万葉集』巻十)

意味:外から見て恋しているだけにしましょう。紅花のように色に出さずとも。