日本の伝統色【江戸紫】

こんにちは。

〔伝承の家〕設計の黒岩です。
“日本の伝統色シリーズ”【江戸紫】(えどむらさき)

江戸の粋を表現する、青みの紫
 江戸時代の武蔵国(現在の東京都・埼玉県のほぼ全域、および神奈川県の
川崎市と横浜市にまたがる地域を占めた旧国名)は、紫草の産地として知られました。
紅染めに優れた京都の「京鹿子」に対して紫は「江戸紫」と、江戸で染めた紫を総称した色名です。
ちなみに、歌舞伎十八番の「助六由縁江戸桜」で助六が頭に締める病鉢巻の色が江戸紫。
『江戸紫の鉢巻きに髪は生締め、それて刷毛先の間から覗いてみろ。安房上層が浮世絵のように見えるわ』
という台詞があります。
 錆びた赤みの京紫系の紫は「古代紫」、粋の美意識を表す冴えた青みの江戸紫は「今紫」といわれました。