日本の伝統色【梔子色】

こんにちは。
〔伝承の家〕設計の黒岩です。
“日本の伝統色シリーズ”
【梔子色】(くちなしいろ)
「ものいわぬ」濃い黄色
アカネ科クチナシの実で染めた赤みのある濃い黄色。
初夏に、芳香が漂う白い花を咲かせるクチナシは、晩秋には赤みのある
黄色い実をつけます。
その色を由来とし、そのまま色名となりました。
平安時代にクチナシだけで染めた色は「黄支子」(きくちなし)
と呼ばれた伝統色名です。皇太子が着用される黄丹に色が似ているため、
禁色とされた時代もありました。
「口無し」にかけた「言わぬ色」として、多くの歌人に詠まれました。
「九重にあらで八重咲く山吹の いはぬ色をば知る人ぞなし」
(『新古今和歌集』巻十六・円融院)。
実の山梔子は食品などの着色料、生薬としても用いられています。