日本の伝統色【柿渋色】

こんにちは。

〔伝承の家〕設計の黒岩です。

※今回は当社のモデルハウスでも多用している、『柿渋』についてです。
“日本の伝統色シリーズ”【柿渋色】(かきしぶいろ)

手間暇かけてつくられた 江戸のなじみの色

鈍い赤茶色。渋柿の実を青いうちに搾って、そのまま2年あまり自然発酵させた

上澄み液を塗った布や紙の茶色をさします。

柿渋は防虫、防腐、防湿効果もある塗料として板壁や板塀にも使われました。

江戸の城下町をより一層、粋な風情にみせた黒板塀には柿渋に灰や墨を混ぜた塗料を用いています。

柿渋の上澄みがいつ頃から染物や塗料に使われたのか定かではありませんが、江戸時代に「柿色」

といえば柿の実にちなんだ橙ではなく、柿渋色を意味しました。柿渋に弁柄を重ねて赤みによった色も

柿渋色といわれ、歌舞伎俳優の五世市川團十郎が好んだために「團十郎茶」の色名がついて、

当時の江戸で大流行しています。