大黒柱のおはなし
2018年9月9日
カテゴリー: 伝承コラム
こんにちは、[伝承の家]の福島屋です。
本日は、大黒柱についてお話ししたいと思います。
伝承の家『雅』と『粋』には大黒柱があります。
この”大黒柱”という言葉、元々は「家を支える柱」を指しますが、
「家や国の中心となる人物」を指すこともありますよね。
それだけ、日本家屋では”大黒柱”というものが、
家を支える重要な役割を担っていたという事ですね。
しかし、残念な事に現代の住宅等にはほとんど使用されることもなくなり、
見られる機会も減ってしまっています。
というのも、現代では大黒柱がなくても問題なく家が建てられるため、
使用されるとすれば、象徴的な意味、つまりは装飾として使用されます。
ちなみに、”大黒柱”の言葉の由来は諸説ありますが、その一つに、
富を司る神である大黒天を、台所に祀っていたことが由来という説があります。
また、日本では昔から御神木が神社で祀られているように、
木には神が宿ると信じられてきました。
木と神の関係性を考えると信憑性があるような気がしますね。
”大黒柱”の正確な語源は未だに分かっていませんが、
色々と想像してみるのも面白いかもしれません。
『雅』『粋』の”大黒柱”も、
是非、現地でご覧いただければと思います。
皆様にお披露目する準備も順調に進んでおりますので、
もうしばらくお待ちくださいませ。