名僧が仏像を刻んだ巨樹
2019年7月25日
カテゴリー: 伝承コラム
皆様、こんにちは。
「伝承の家」の福島屋です。
佐賀県武雄市にある「川古の大楠」は、樹齢3000年以上ともいわれる巨樹で
現在では国の天然記念物にも指定されております。
その大きさは日本でもトップクラスであり、
樹高25m、幹周り21m、内部は空洞化し 稲荷の石碑が祀られています。
奈良時代には、あの有名な “行基” が自らの手で大楠の一部に
観音立像を刻み、その頭部に六臂観音をはめ込んだと伝えられています。
しかし、廃仏毀釈の際にその顔面は削られ、
昭和60年には幹から剥がれ落ちてしまったのだそう。
現在その仏像は傍らにあるお堂の中に安置されているとのことです。
それにしても樹齢3000年とは驚きです…。
きっと、この先も人々を見守ってくれることでしょう。
それでは今回はこの辺で。