光の話

こんにちは。

〔伝承の家〕設計の黒岩です。

最近、外構照明について取り上げておりますが、光の効果について

興味深いコラムがありましたのでご紹介いたします。

能楽において用いられている能面。

能面のひとつである“女面”はひとつの面だけで喜怒哀楽のすべてを表現ができるよう、

“彫”に打ち込まれています。

 

以前ご紹介しました、アッパーライト(下から照らす光)ですが、地平(水平)線に

沈みきった太陽の光(自然光)では人の面が下から照らされることはありません。

自然界では見られない、下からの光で照らされた“女面”の表情は、見る人へ不安や恐怖といった

印象を与えます。それは下から上へと伸びる“影”が原因です。光で生まれる影の方向が、

日常とまったく逆転しています。

自然界では見られない下からの光だからこそ可能な、非日常的な演出や印象的な効果が得られます。

光を操る“明かり”をつくることは光の裏側にある“美しい影”をつくることでもあります。

こういった効果を駆使して光の演出をしたいものですね。