伝統建築⑳
2019年8月26日
カテゴリー: 伝承コラム
こんにちは。
〔伝承の家〕設計の黒岩です。
伝統建築第二十弾。
“笠森寺 観音堂”(かさもりじ かんのんどう)
房総の山並みを一望できる岩の上に立つ、日本で唯一の『四方懸造』の観音堂。61本の長い柱で支えられ、すっくとそびえる姿は「そこに建築があることで、周りの自然も素敵に見える」懸造の魅力を存分に味わうことができる。国指定重要文化財。笠森寺は、784年に伝教大師最澄上人が開基したと伝わる天台宗の古刹。十一面観音が本尊であることから『笠森観音』と呼ばれ親しまれている。
※懸造(かけづくり)
山の崖(がけ)や河の岸に張り出してつくられた建造物。懸崖(けんがい)造、崖(がけ)造ともいう。京都市の清水寺(きよみずでら)本堂、鳥取県三朝(みささ)町の三仏寺投入堂(さんぶつじなげいれどう)など著名。