伝統建築⑤

こんにちは。〔伝承の家〕設計の黒岩です。
伝統建築、第五弾。
“大徳寺 真珠庵 庭玉軒”(だいとくじ しんじゅあん ていぎょくけん)
大徳寺は鎌倉時代末期に開創。応仁の乱で荒廃したが、一休宗純が堺の豪商の協力を得て復興。
真珠庵は一休宗純ゆかりの寺院で、特別公開時を除き、通常は非公開。
茶室の庭玉軒は茶道・宗和流の祖である金森宗和による作。

本来、日本の伝統的な建築と庭園は、一体でデザインされたことで良く知られている。
外の光を採り入れることに対して繊細な操作がなされている建築として、
“大徳寺 真珠庵”の茶室“庭玉軒”があげられる。
入口前面に内坪を造ることで南から入る直射光を和らげ、茶室に柔らかい光を届ける。
客座と点前座と床で構成された小間には、北と東の壁面に連子窓が設けられ、
外塀の瓦やツバキからの反射光を採り入れる。
蝋を主成分とするクチクラという透明な膜で覆われ照葉樹であるツバキを本来光が入ってこない北東側に植え、
光の微細な変化を感じさせる見事な知恵です。