伝統建築④

こんにちは。

〔伝承の家〕設計の黒岩です。

伝統建築第四弾。 “慈照寺 東求堂(じしょうじ とうぐどう)”。

1486年室町幕府第8代将軍足利義政の持仏堂として創建。観音殿(銀閣)とともに当時の遺構として現存し、

日本最古の書院造りとされる、国宝。

 

室町時代後期、幽玄さやわびさびに重きを置いた東山文化を築いた趣味人であった足利義政が造営し、

自身も移り住んだ東山殿は義政の死後、寺に改め慈照寺となった。

 

金閣(鹿苑寺舎利殿)に倣って建てられた銀閣(慈照寺観音殿)。

この本堂から短い廊下で渡ったところにある東求堂。

書院や四畳半の茶室の原形ともいわれており、現代まで続く日本の建築文化の精神が凝縮されている。

 

室内の明るさや庭園への眺望も、光を遮断する舞良戸(板戸)と光を拡散して取り込む明り障子の

組み合わせで調節ができ、外界との繋がりを感じることで狭さを感じさせない。

このような建具の組み合わせによって室内の環境を調節できるようになったのもやはりこの時代から。

東求堂は小さな空間の中にそれらの特徴が結晶のように封じ込められており、

また構造的な進歩により屋根を意匠的に自由に造り、シンメトリーが崩れることで柔らかな表情になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

障子に切り取られた風景は掛け軸のよう。